2022年のNBAプレーオフに渡邊雄太選手が初出場を果たしました。
これは2021年の八村塁選手に次いで、日本人選手史上2人目の快挙です。
そんな渡邊選手の年俸ってどれくらいなの…?
渡邊選手の年俸はシーズンごとに結構差があるんだよ!
ということで今回の記事では、NBA視聴歴20年以上の筆者が「渡邊雄太選手の年俸」をNBA1年目から最新シーズンまで全てまとめました。
これまでに渡邊選手がNBAで結んできた契約の内容なども詳しく見ていきましょう。
この記事では上記のような押さえておくべきポイントについてしっかりと理解できるようになっています。
知識がなくてもゼロからわかるように解説していますので、NBA初心者の方もぜひ参考にしてみて下さい。
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渡邊雄太について
まずは改めて渡邊雄太選手について確認しておきたいと思います。
これまでの経歴やNBAで結んだ契約についても見ていきましょう。
簡単なプロフィール
- 出身:香川県木田郡
- 身長:206cm
- 体重:98kg
元バスケットボール選手の両親を持つ渡邊雄太選手は香川県木田郡出身。
2m超えの身長と長いウイングスパンを活かし、高校時代から日本代表としても活躍してきました。
高校卒業後に英語が全く話せない状態で単身渡米したのは有名な話です。
ではそのあたりも含めて、渡邊選手のこれまでの経歴についても振り返っておきましょう。
これまでの経歴
- 中学 … 牟礼中学
- 高校 … 尽誠学園高校
- プレップスクール … セントトーマス・モア
- 大学 … ジョージ・ワシントン大学
- NBA … メンフィスグリズリーズ、トロントラプターズ、ブルックリンネッツ、フェニックスサンズ
尽誠学園高校ではチームを2年連続ウインターカップ準優勝に導き、国際大会でも最年少日本代表に選ばれるなど高校生No.1プレーヤーとして着実に結果を残していた渡邊選手。
日本バスケ界のレジェンド田臥勇太選手の後押しもあり、高校卒業後はアメリカにあるプレップスクールのセントトーマス・モアへと入学しました。
セントトーマス・モアで学業とバスケにしっかりと取り組んだ渡邊選手は、NCAAディビジョン1のジョージ・ワシントン大学から奨学金付きオファーを勝ち取ります。
ジョージ・ワシントン大学ではNCAAディビジョン1という過酷な世界で4年間プレーし、4年次には地区の最優秀守備選手賞を獲得するまでに。
大学卒業後にドラフト指名こそありませんでしたが、その能力を買われNBAのメンフィスグリズリーズと2way契約を結ぶこととなりました。
次はそんな2way契約を含め、渡邊選手がNBAに入ってからの契約内容について詳しく見ていきましょう。
NBAで結んだ契約
- 2018年 … メンフィスグリズリーズと2way契約
- 2020年 … トロントラプターズラプターズと2way契約
- 2021年 … トロントラプターズと2年間のNBA本契約
- 2023年 … ブルックリンネッツと1年契約
- 2023年 … フェニックスサンズと2年契約
まず渡邊選手が初めに結んだのはメンフィスグリズリーズとの2way契約です。
2way契約とはざっくり言うと「NBAとGリーグの中間」のようなイメージ。
渡邊選手がメンフィスグリズリーズと結んだ当時の2way契約は、シーズンで最大45日までNBAチームに帯同でき、それ以外は下部組織のGリーグで過ごすという契約内容でした。
またサラリーに関しては「NBAチームに帯同した日数」と「Gリーグチームに帯同した日数」によって年俸額が変わってきます。
2018-19シーズンにおける2way契約のサラリー内訳は以下の通り。
- NBAチームに帯同した日数 × $5,075(NBAルーキー最低年俸の日割り)
- Gリーグチームに帯同した日数 × $560(2wayスケールサラリーの日割り)
NBAで最も低いルーキー最低年俸と、さらにそれよりも低い2wayスケールサラリーという基準額を日割りで貰うわけですから、NBA本契約と比べて2way契約のサラリーはかなり低くなっているんです。
渡邊選手はそんな条件の中でも地道にプレーを続け、メンフィスグリズリーズとの2年間の2way契約を満了しました。
次に渡邊選手はトロントラプターズと2way契約を結びます。
2020-21シーズンの途中から新型コロナウイルス感染対策の一環で2way契約選手の日数制限が緩和されたこともあり、2way契約だった渡邊選手にもこれまで以上のチャンスが巡ってくることに。
与えられたチャンスの中でしっかりと結果を残した渡邊選手は、2021年4月にトロントラプターズと念願のNBA本契約を結ぶこととなりました。
ではそんな過酷な道のりを歩んできた渡邊選手の具体的な年俸はいくらだったのでしょうか。
各シーズンの年俸を詳しく紹介していきます。
渡邊雄太の年俸まとめ
ここからは実際の年俸を詳しく見ていきましょう。
紹介する年俸は記事作成時点のhttps://hoopshype.com/から抜粋したものです。(日本円表記の年俸は全て1$=140円で換算しています。)
過去の年俸一覧
まずは過去の年俸を一覧でまとめました。
渡邊選手がこれまでのキャリアで稼いできた年俸は以下の通り。
年俸 | 1$=140円 換算 | |
---|---|---|
2018-19 | $77,250 | 1081万5000円 |
2019-20 | $79,568 | 1113万9520円 |
2020-21 | $737,996 | 1億331万9440円 |
2021-22 | $1,762,796 | 2億4679万1440円 |
2022-23 | $1,968,175 | 2億7554万4500円 |
2023-24 | $2,346,614 | 3億2852万5960円 |
2024-25 | $2,654,644 | 3億7165万160円 |
合計 | $9,627,043 | 13億4778万6020円 |
こうやって並べてみるとその変化は一目瞭然です。
特にNBA本契約を勝ち取った2020-21シーズンから年俸額が大幅に増加しています。
ではそれぞれのシーズンごとに詳しく見ていきましょう。
2018-19シーズン
- 年俸:$77,250
- 順位:500位 / 566名
田臥勇太選手以来、史上2人目の日本人NBA選手としてデビューした2018-19シーズンの年俸は$77,250(849万7500円)です。
この年NBA本契約ルーキーの最低保証額は$838,464(9223万1040円)でしたので、2way契約の年俸がいかに低い金額なのかよく分かります。
実際2018-19シーズンの年俸ランキングでも566選手中500位という順位でした。
ちなみにこのシーズン渡邊選手はNBAで15試合に出場し、1試合平均2.6得点2.1リバウンドをマーク。
NBAではなかなか出場機会を得られませんでしたが、Gリーグではしっかりと試合経験を積み着実に成長を続けました。
2019-20シーズン
- 年俸:$79,568
- 順位:465位 / 515名
2way契約2年目となる2019-20シーズンの年俸も1年目と殆ど変わらず、$79,568(875万2480円)とリーグ全体で見ても515選手中465位とかなり低い金額です。
ちなみにこの2019-20シーズンの年俸ランキングトップはゴールデンステートウォリアーズのステフィン・カリーで、$40,231,758(44億2549万3380円)という文字通り桁違いの額を稼いでいます。
ヘッドコーチが代わったこともあって渡邊選手の出場時間は1年目よりも減少し、スタッツをみても1試合平均2.0得点1.1リバウンドと昨シーズンの成績を下回りました。
ただGリーグにおいては1試合平均17.2得点6.0リバウンドの活躍でミッドシーズンオールGリーグチームに選出されるなど、昨シーズンよりも着実に結果を残していたことは間違いありません。
2020-21シーズン
- 年俸:$737,996
- 順位:479位 / 578名
Gリーグでコツコツとその能力を証明し続けていた渡邊選手は、シーズン開幕前にトロントラプターズと新たに2way契約を締結しています。
前述の通りシーズン途中に2way契約選手の出場制限が緩和されたことで、2way契約の渡邊選手にも出場機会が多く回ってくることに。
持ち前のディフェンス能力やスタッツには残らない部分での献身的な働きが高く評価され、2021年4月に念願のNBA本契約(2年契約)を勝ち取りました。
そのため年俸額は$737,996(8117万9560円)と前年よりも大幅に増加。
年俸ランキングの順位も上がり、NBA全体では578選手中479位にまで食い込んできています。
2021-22シーズン
- 年俸:$1,762,796
- 順位:406位 / 649名
初めてNBA本契約選手として開幕を迎えた2021-22シーズン。
年俸は$1,762,796(1億9390万7560円)にまで到達し、年俸ランキングでも649選手中406位とリーグで真ん中ぐらいにまで上昇しています。
ただ実際のプレー面では怪我による開幕の出遅れやシーズン途中の新型コロナウイルス感染なども影響し、調子を上げるチームの中でなかなか波に乗り切れない期間が続きました。
2021年12月には自己最多の26得点を記録した試合があったものの、シーズン中盤からチームのローテーションを外れたことで出場機会が激減しています。
この年はラプターズとの2年契約の最終年ですので、シーズンが終わると渡邊選手はフリーエージェント。
来季以降どのような契約になるのかに注目が集まっています。
2022-23シーズン
- 年俸:$1,968,175
- 順位:381位 / 531名
2022年8月29日、ブルックリンネッツは渡邊選手と契約を結んだことを発表しました。
現地の報道によると、契約は1年間の無保証契約とのこと。
これはいわゆる「トレーニングキャンプ契約」というもので、年俸は$1,968,175(2億1649万9250円)ほどのようです。
まだ開幕ロスター入りが確定したわけではありませんので、トレーニングキャンプでの活躍についても注目していきたいと思います。
2023-24シーズン
- 年俸:$2,346,614
- 順位:368位 / 539名
2023年7月1日、渡邊選手がフェニックスサンズとの契約に合意したとの速報が報じられました。
まだ契約に関する詳細は明らかになっていませんが、現地報道によるとおそらく1年契約の$2,346,614とのこと。(追記あり)
ただしこれまでとは違って、全額保証の契約になるだろうと予想されています。
FA交渉解禁から約90分程での契約合意報道ということで、NBA選手として前シーズン以上の活躍が見込まれているのは間違いありません。
2024-25シーズン
- 年俸:$2,654,644
- 順位:-位 / -名
フェニックス・サンズと結んだ2年契約の2年目に当たる2024-25シーズン。
前述の通りこのシーズンの契約はプレーヤーオプションとなっており、契約を継続するかどうか決める権利を渡邉選手自身が保有しています。
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まとめ
今回は渡邊雄太選手の年俸をまとめて紹介しました。
来季以降の年俸にも是非注目してみて下さい。
(参考)
https://hoopshype.com/
https://www.basketball-reference.com/